秋分の日
爽やかな秋晴れとなりました本日は「秋分の日」です。
太陽が真東から昇って真西に沈む、昼と夜の長さが等しいといわれている日です。
もともと農村部では春分の頃に五穀豊穣を祈り、秋分の頃には実りある収穫を祝い感謝する自然信仰があり、
山の神である祖先の霊を春分前に山から里へ迎え、秋分以降に里から山へ送る習わしがありました。
しかし、仏教の浸透とともに秋分は秋のお彼岸として先祖供養の意味を含むようになりました。
明治11年(1878)には歴代天皇や皇族の命日を春と秋の2回にまとめて祀る儀式である
「秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)」が祭日に定められ、一般市民にも先祖供養の日として定着していき、
昭和23年(1948)には国民の祝日に関する法律により先祖を敬い亡くなった人を偲ぶ日として
「秋分の日」に改称され国民の祝日に制定されました。
さて、先祖供養のお供え物といえばおはぎやぼた餅ですね。
春と秋で呼び方違い、使用するあんこも「こしあん」か「つぶあん」の違いがあります。
春は牡丹の花にちなんで牡丹餅(ぼた餅)、秋は萩の花にちなんでお萩(おはぎ)と呼ばれるそうです。
古来より、赤い色の小豆には魔除けの力があると信じられており、
御祝い事や儀式の際には縁起の良いお赤飯や砂糖をまぜてあんこにして捧げられてきました。
秋のお彼岸は収穫したばかりの小豆が皮までやわらく食べられるため、粒あんのお萩です。
春のお彼岸は春まで保存し固くなった小豆の皮を取り除くため、こしあんのぼた餅となるわけです。
お彼岸ではお餅には「五穀豊穣」を、小豆には「魔除け」の意味を込めてぼたもちやおはぎにして
ご先祖様への感謝と家族の健康を願って墓前やお仏壇にお供えするようになったといわれています。
最期のひととき旅立ちでは、事前の相談や見学を行っておりますので
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旅立ちスタッフ 木田