海外でのお話。
寒暖はまだまだ続きますが、日が長くなってきました。
二週間前だったら17時半で真っ暗だったのですが
今日は綺麗な夕焼けを見ることができました。
今日は「職業」の話です。
とはいえ、もちろん葬祭関連のお話になりますが、一冊の本をご紹介いたします。
「煙が目に染みる 火葬場がおしえてくれたこと」
著者はケイトリン・ドーティ。2015年にロサンゼルスに
新しいタイプの葬儀会社を設立した若き代表が
一番最初に就職した火葬場付きの葬儀会社での体験談をまとめた本です。
「あれ?アメリカって土葬じゃないの?」と思った方も多いと思いますが
最近では火葬をする人も増えてきています。
特に都心部ではやはり人口のせいでしょうか、土地が少なくなってきていますし
土葬をするより火葬をするほうがはるかに金額が安いということもあります。
もともとキリスト教徒が多いので復活を信じて、体は焼かずに土葬で
葬るという感じでしたが、いろんな人が集まる国ですので、宗教観もそれぞれ。
お身体ごと国に帰るのは大変だから、荼毘にふしてから、ということもあるでしょう。
そんな火葬が進むアメリカで、一人の女子大生が就職した葬儀会社で起こったことを
淡々とそしてユーモアたっぷりに紹介ております。
とはいえ、まじめに「死生観」について書かれています。
日本の葬儀や風習や納棺師についても触れられています。
しかし、日本のお骨上げといった家族での作業はほとんどなく
火葬技師が炉に火を入れ、お骨を上げるまでをやるところが全然日本と違うところでしょうか。
正直、葬儀業界に興味を持っていないと読まない本かと思うのですが
「終活」や「死生観」の参考の一つになればと思い紹介をさせていただきました。
ちなみに翻訳者は池田真紀子氏です。
翻訳ものが好きなかたならピンと来るはずです。
最期のひととき旅立ちでは
毎日、見学・事前相談を承っております。
また無料送迎も名古屋市内でしたら
行っておりますので
お気軽にお電話ください。
旅立ちスタッフ 山岸