水葬とは
水葬とは世界各地で見られるお葬式の方法の一つです。
火葬、土葬、林葬と合わせて四葬と言われており、海洋散骨とは別のものです。
水葬の由来は国や宗教によって様々あります。
インドでは、聖なる川であるガンジス川はすべての源と考えられているため、生まれたばかりの赤ん坊の産湯として使い、人生の最後はまたガンジス川に帰るという、インドの人生観が水葬に映し出されています。
チベットやポリネシア、アメリカ・インディアンでも同じように水葬が行われていました。チベットの山間部では、伝染病で亡くなった遺体を水葬にすることで洗い流す習慣があります。
海に囲まれた島や、運河に面した地域や国では自然に行われていた方法であり、今のように火葬の技術が発達していなかったことも一因と考えられます。
また、スウェーデンやノルウェーでは「舟葬」と呼ばれる水葬の一種が行われていました。
現在では、衛生面や感染症の問題などから火葬したあとに水葬を行うか、水葬そのものが行われなくなるなど、一部の地域を除いては減少傾向にあります。
以前は日本でも行われていましたが、現在は遺体は必ず埋葬・または火葬しなければならないと法律で定められているため、例外を除いて水葬は禁じられています。
例外とは船員法15条に定められた内容で、航行中であり、以下の条件を満たしたときのみ船長が水葬を実施できるとされています。
●船舶の航行中
●死亡後24時間経過している(伝染病以外)
●本人の写真撮影、遺品、遺髪の保管
●遺体が浮き上がらない処置
●相応の儀礼を尽くすこと
この条件に当てはまらない状況での水葬は埋葬法違反となります。
時代が変わるにつれて埋葬の方法も段々と変化していくのでしょうね。
最期のひととき旅立ちでは、宗門・宗派を問わず承っておりますので、お気軽にご相談ください。
旅立ちスタッフ 木田