寝ずの番
通夜ではろうそくや線香の火を絶やしてはいけないという風習をご存知の方は多いのではないでしょうか。
火を絶やしてはいけない理由は諸説あり、「線香の香りが亡くなった方の唯一の食事である」ことや「線香の火が浄土への道しるべになる」などと言われています。
近年ではドライアイスなどでご遺体の保全をし臭いを防ぐ技術が確立されていますが、その様な技術がなかった時代には線香の香りが臭い消しとしての役割も担っていました。
このように「寝ずの番」には火の取り扱いや故人のご遺体の見守る役目があります。
しかしながらこの「寝ずの番」は必ずしも行わなくてはいけないものではありません。
火災のリスクやご遺族の心身の負担を考えてこのような風習は無くなりつつあるのです。
最期のひととき旅立ちでは電気ろうそくや電気線香をご用意しておりますのでご遺族様の無理のないようにお過ごしいただけたらと思います。
宗派や地域の風習などご葬儀に関わるマナーは様々ですが、何よりも大切なのは故人を想う心です。ご遺族が故人との最後のお別れの時を安心して、穏やかな気持ちで過ごしていただけるようサポートさせていただきます。
旅立ちスタッフ園田