季節とドライアイス。
今日から6月になりました。
6月といえば、雨のイメージですが、夏が近づいてくるせいか
気温がぐっと上がってきます。
ご葬儀の際に、湯灌をされなくても必ずしなければならない最初の処置というのがあります。
それは故人様に「ドライアイス」を充てることです。
以前「故人様にとって4月はもう夏だ」といった先輩がいらっしゃったのですが、それぐらいお体の状態の変化は気温とともに早くなってきます。
ご家族の心情としては、お布団でお休みになているお姿がいいのかな、と思うのですが
できれば早くお棺にお休みなっていただいて、なおかつ、ドライアイスを充てさせてもらいたいと思っています。
亡くなられた原因や状況によって、亡くなった人の体はすごい速さで変わっていきます。
正直、一度始まってしまた変化を止めることは大変難しいのですが、お棺に入って、ドライアイスを充てるだけで送らせることができます。
なぜお布団ではだめなのか、といいますと、その状態でドライアイスを充てていても布団の隙間や生地から冷気が逃げてしまうからです。
ちょっと寂しい気もしますが、棺に入っていただくと空間が小さくなって蓋ができるので冷気が逃げにくくなるのです。
闘病で頑張っていた故人様は、よく点滴をされています。その抜針跡から出血をしてしまうことがるのですが、湯灌で洗い流して適切な処置をしてからドライアイスを充てることによって、出血を止めることができます。
冷たいものを充てる、というのはご家族にとってはちょっとお辛い判断かもしれませんが、変化が出てしまうのはもっと悲しいことだと思いますのでご理解いただければ幸いです。
最期のひととき旅立ちでは
9時から22時まで事前相談を受け付けております。
木日を除く16時から22時までは、夜間相談会も開いております。
納棺を担当するスタッフもおりますので、なにか気になることがございましたら
お気軽にお尋ねください。
旅立ちスタッフ 山岸