口元や目元の処置。
ご遺族様からご相談いただく件で多いのは「目が開いているのを閉じてほしい」「口を閉じてほしい」というのがあります。
お顔が痩せていたり呼吸が浅くなると目や口は開きやすくなるそうです。
目も口も開かないようにすることはもちろん可能です。大抵の方はまぶたを優しく閉じれば大丈夫ですし、枕の高さを調整すれば顎が引かれて自然に閉じていきます。
お年を召されると入れ歯を使用されている方も多いのですが、入れ歯を入れると自然に閉じる方もいらっしゃいます。
例外もありまして、例えば大変痩せられている方で目の開いているかたは中々閉じることが難しいことが多いです。目の周りの脂肪や膨らみが亡くなると皮膚が上下に引っ張られてなかなか伸びなくなります。
口も死後硬直や筋肉の形状や唇の弾力によってなかなか閉じない方もいらっしゃいます。
目はお年を召されて痩せられた方、口は自歯が全部残られて若い方が閉じにくいなと感じています。
そういうときは「まだ見たり聞いたりされたいのですね」と思うのですがご家族の要望に答えるべく、懸命に閉じます。
できる限り安らかな旅立ちを願うのは、納棺を担当する私もご家族と同じです。
最期のひととき旅立ちでは
葬儀に関するご質問をいつでも承っています。
どんなことでもかまいません、お気軽にお尋ねください。
旅立ちスタッフ 山岸