エンゼルケアとの共通点。
エンゼルケアという言葉をご存知でしょうか。
昨今、8割の人が一生を病院で迎える時代となりました。
その際、看護師の手によって施される処置が「エンゼルケア」と呼ばれています。
「エンゼルケア」は看護用語では比較的新しい言葉で元々は「死後の処置」と言ってたかと思います。
「エンゼルケア」は湯灌納棺のような儀式性はほぼなく、家族にとって大切な人の死を想う作業を
ケアしていくものです。
ですので、亡くなられても「最期までお世話いたします」とお伝えしてから、お体の清拭、新しい浴衣へのお着替え、下着やおむつの交換、お化粧や整髪を看護師が行います。
場合によっては家族にも参加していただくこともあるようです。
8割の人が病院で亡くなる一方、在宅にてなくなる方は10%ほどになってきています。
病気や余命を宣告されて、家族も覚悟はできていても目の前で最期まで見守るのは医師と看護師です。
ですので、医療の現場からグリーフケアを考えできたのが「エンゼルケア」です。
以前、メイク納棺のみのご依頼をうけた際に、故人様の髪がとてもいい香りで
「あれ、シャンプーされたんですか?」とご家族に伺ったら
「実はね、亡くなってすぐに看護師さんが「○○さんお風呂好きやったからお風呂にしましょう!」ってお風呂に入れてくれたの」と嬉しそうに教えてくださりました。
浴槽も介護用の浴槽を準備してシャワーでしたがきれいにしてもらえたとか。
とてもお悲しみの深いご家族でしたのでその時の担当している看護師が、ちょっとでも気持ちが軽くなればと判断したんだと思いますが、とても感心しました。
そこまではなくとも、傷の処置をきれいにしてもらっていたり、薄くお化粧をされていたりするのを見ると、現場での心遣いをとても感じます。
もちろん、お風呂は何度入っても気持ちが良いものなので、病院やご自宅で入らていても
お申し出があれば湯灌いたします。
最期のひととき旅立ちでは
ご葬儀のことはもちろん、お墓や仏壇や納骨のご相談も受け賜っております。
お気軽にお尋ねください。
旅立ちスタッフ 山岸