お彼岸の由来とは
浄土思想でいう極楽浄土(阿弥陀如来が治める浄土の一種、西方浄土)は西方にあり、
1年の内で2度、昼と夜との長さが同じになる春分と秋分には太陽が真東から昇り真西に沈みます。
西方に沈む太陽を礼拝し遙か彼方の極楽浄土に思いを馳せたのがお彼岸の始まりです。
昼夜・東西が平行になるお彼岸の時期には、あの世へのゲートが開くと言われてきました。
現在では仏教行事から祖先供養の行事へと趣旨が変わり定着しました。
しかし、お彼岸の行事は日本独自のものでインドや中国の仏教にはないことから、
民俗学では、もとは日本古来の土俗的な太陽信仰や祖霊信仰が起源ではないかと推定されています。
民俗学者の五来重(ごらいしげる)は彼岸という言葉は、豊作を太陽に祈願する太陽信仰の言葉の
「日の願い」が「日願(ひがん)」として、仏教語の「彼岸」と後から結びついたものであるとしています。
民間習俗と彼岸の名称とその時期とが結合して仏教行事になり、歳時習俗として生活の中に大きな存在となったのが
現在のお彼岸と言えるでしょう。
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旅立ちスタッフ 木田